今やパソコン雑誌のみならず新聞やTVでもよく見かけるようにまでメジャーになったmp3。
これまでに数々のエンコーダが世に送り出されてきました。
今回の特集では、現在メジャーなフリーのエンコーダの速度について実験してみたいと思います。
せっかくなので、いくつかの系統に分類して性能を比較してみます。
■実験で使用するエンコーダ
<ISO系>
・8hz-mp3 v02b for Win32 04J + L3ENC(フロントエンド)
・SCMPX version 1.5.1
<Lame系>
・午後のこ〜だ for Windows
ver2.24d
・CDex 1.20とそれに内臓されているLame
MP3 Encoder version 1.05, engine 3.58
<F-IIS系>
・MP3 Compressor 0.9f
<Xing系>
・MPlifier Version 0.52
・rJPa MPx Encoder Version 1.02
※8hz-mp3はWin用ですがコマンドでしか動かなくて大変なので、フロントエンドを利用しました。
※MP3CompressorとMPlifierとrJPaは他人のエンコードエンジンを勝手に流用したため「違法ソフト」として現在配布は終了しています。
そのため今回の実験で使用したこれらのソフトは、私が昔つかっていたマシンから引っ張ってきたもので、最新バージョンとは限りません。
■実験で使用するwaveファイル
・恋のダンスサイト(モーニング娘。)の最初の1分を
CD2WAV32 Revision 3.08でリッピングしたもの(10,586,396バイト)
※せっかくだから、最新の曲がいいかなーと思って。何でもよかったんですよ。
CD2WAVというレアなソフトを使ってしまいましたが、基本的にリッピングは何でやっても同じです。
■実験で使用するマシン
・私のメインで使ってるパソコン
FMV DESKPOWER ME/35B
CPU : AMD K6-2 366MHz
RAM : 64MB (VRAMとして4使用)
※人に自慢できるほどのマシンじゃないです。まあ普通(それ以下?)なやつです。
■実験方法
・それぞれのエンコーダで同じwaveファイルを順番にエンコード。各種設定は最も
一般的な速度/音質に設定。
・エンコード時間をストップウォッチで測定。エンコーダのなかには自前で時間をはかってくれるものもあるが、
今回は公平にすべてストップウォッチの値を読み取った。
・それぞれ生成したmp3ファイルの容量も一応確認する。
※細かい音質についてはあとの特集でやる予定です。
■実験結果
| エンコーダ |
生成時間 |
mp3ファイルの容量 |
備考 |
| 8hz-mp3 |
1分32秒
|
960,462 バイト
|
初期設定のまま |
| SCMPX |
53秒
|
960,609 バイト
|
初期設定のまま |
| 午後のこ〜だ |
21秒
|
960,382 バイト
|
IA-MMX : ON /
3DNow! : ON / 心理音響モデル演算 : ON /
ジョイントステレオ |
| CDex&Lame |
44秒
|
959,969 バイト
|
初期設定のまま |
| MP3Compressor |
1分33秒
|
957,810 バイト
|
初期設定のまま |
| MPlifier |
18秒
|
959,216 バイト
|
初期設定のまま |
| rJPa |
18秒
|
959,216 バイト
|
初期設定のまま |
以上のような結果になりました。容量も微妙にちがいますが、気にしないほうがいいと思います。容量のデータ
はあとで使いますので。
速さは、やはりXing系のMPlifierとrJPaが1番はやく3倍速ですね。その3秒後に午後がきてます。ちなみにこのXingの
ふたつは同じエンジンを搭載(パクリですが)してるので、まったく同じ結果でした。一応気になってたので実験してよか
ったです。このふたつは速さがウリのXingをパクッたわけですが、もうひとつのパクリソフト、MP3Compressorは、音質が
ウリのIISのエンジンをパクッてるので、時間は長いですがきっと音質はいいのだと思います。
同じISO系の8hz-mp3とSCMPXでは、ぜんぜん速さが違いますね。8hz-mp3はちょっと遅すぎですね。
また、Lame系の2本(午後とCDex)も速さが倍以上も違います。午後はそれだけはやいんでしょう。
また気になる音質ですが、どれも普通にきける最低限はいってると思います。後でなにかソフトを使って数値で
わかりやすく検証しようと思います。
■この結果からいえること
今回は速度の実験だったので、やはりXing系に軍配が上がりますね。しかし世間では音質は最悪と言われているので、
そうなると午後でしょうか。しかし午後に関して言えば、マシンによってかなり違いが出てくると思います。私の場合は
IA-MMXと3DNow!が使えましたが、もっと対応しているので、まだまだ速いはずです。きっとXingよりはやいって方もいる
はずです。午後は音質もバッチリという話なので、これにしておけばマチガイはないと思います。
あとは好みの問題ですね。MP3Compressorなんかはバグってますし(最後の0.5秒がかけるらしい)、CDexはCDから
直接mp3をエンコードできます。SCMPXは基本はプレイヤーなのでWinAMPいらずですから。
この結果を参考にして、みなさんも自分にあったエンコーダを使ってください。
■今後は
やはり音質がすごく気になりますね。私の耳だけではどうにも測定できないので、なにかソフトを使って検証してみたい
と思います。
また、今回はフリーソフトしか実験しませんでしたが、できればシェアウェアなども実験したいですね。
■追加実験
本当にやりたかったのはこっちです(笑)。最近はmp3以外にもいろいろな形式に圧縮してくれるものが増えて
きました。今注目されているのはNTTが開発したTwinVQと天下のMicrosoftが出したWMAでしょう。
これらの形式も実験してみました。
■実験で使用するエンコーダ
・YAMAHA SoundVQ Encoder
・CDex + Microsoft WMA Encoder (96kBit/s)
・CDex + Microsoft WMA Encoder (128kBit/s)
・WinAMP + Nullsoft WMA Output
plug-in (96kbps)
・WinAMP + Nullsoft WMA Output
plug-in (128kbps)
※SoundVQは44kHz/48kbit/chが最高音質でした(44kHz/96kbps)。
※WMAはMicrosoftが「128kbpsのmp3より高音質」と言っていた(と思う)96kbpsと、mp3と同じ128kbpsの両方で実験しました。
■実験結果
| エンコーダ |
生成時間 |
ファイルの容量 |
備考 |
| 午後のこ〜だ(参考までに) |
21秒
|
960,382 バイト
|
IA-MMX : ON /
3DNow! : ON / 心理音響モデル演算 : ON /
ジョイントステレオ |
| YAMAHA SoundVQ
Encoder |
3分48秒
|
600,576 バイト
|
44kHz/48kbit/ch
QUALITY : HIGH |
| CDex + WMA 96kbps |
24秒
|
730,501 バイト
|
初期設定のまま |
| CDex + WMA 128kbps |
24秒
|
971,233 バイト
|
初期設定のまま |
| WinAMP + WMA
96kbps |
35秒
|
730,501 バイト
|
44100Hz /
Stereo |
| WinAMP + WMA
128kbps |
35秒
|
971,233 バイト
|
44100Hz /
Stereo |
なるほどー・・・って感じです。WMAが同じCDexでもWinAMPでも同じ容量なのに、生成時間が違うのはちょっと驚き
ました。同じエンコードの仕方なのに時間がちがうってことですからね。しかしVQには待たされました。もとの4倍近く
かかってますからねー。しかし容量は1番小さいですね。
問題は音質なんですが、カンタンに言えば、容量に比例していたような気がします。WinAMPでランダムに再生して
みたりしたんですが、VQは一発でわかりました(笑)WMAの96はまあまあですね。音の悪いmp3よりはマシです。
mp3とWMAの128はほとんど違いがわかりませんが、もとのwaveと比べると、WMAのほうがwaveに近いですね。
ほんのわずかですけど。しかし、あれだけ速くて驚いた午後と3秒しか差がないのはなかなかWMAもすごいですね。
■この結果からいえること
容量重視ならVQ、音質重視ならばWMAの128ですね。そして両方をうまく取り入れたいならmp3かWMAの96。
ただ、世界に広まってる度合いからみればmp3を選ぶしかないんですよね。うーん。でもよく考えたら、mp3とWMA128
の違いは、容量的にも音質的にも速度的にもほんの少しなので、普及率を考えなければWMAもアリだと思います。
今後もどの形式もまだまだ新化すると思うので、また後で実験してみたいと思います。
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